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ドープ他、塗料今昔のお話し。

先日、THCの東邦化研工業(株)が、模型用塗料事業からの撤退を公式に発表しました。年々需要が減少し、事業継続が困難になったそうです。塗装派にとっては非常につらいニュースになりましたね。

自分の昔を振り返ってみますと、最初の頃はもっぱらラッカーを使用していました。模型屋さんで調達できる塗料は、S熊印(島田塗料)のマメラッカーです。この塗料は、もともとはプラモデル以前のソリッドモデル(木材の削り出し模型)用の塗料として発売されたそうです。同じS熊印の塗装器具で、私には高くて買える商品ではありませんでしたが、殺虫剤の噴霧器のような、手押しポンプのスプレーセットも併売していました。他には金物屋さんで調達できる、アサヒペンやニッペのラッカーも使用していました。ラッカーを使用した場合の上塗り塗料としては、パーミストホビーのプルファー(商品名)を刷毛で塗っていましたが、上手く塗料を乗せるように塗らないと下のラッカーが溶け出して酷い事になります。一液性でしたが、この塗料は何系の塗料だったのか、子供の頃は何も考えずに使用していたため今でも謎に包まれたままですね。
ラッカーの次は塩ビ系です。最初は神東塗料のエンビを使用していましたが、しばらくしてTHCのエンジンカラーになりました。その頃になると、レベルの高いお兄さん達はおそらく初の国産品であろう、パーミストホビー製のドープを使用していました。それでも、せいぜいその程度で、私の周囲にはUSAパクトラ製のエアログロスドープを使用できるブルジョワ階級の人はいませんでした。

その後、THCのドープが発売になりましたが、その頃から段々と別の事に興味が移っていましたので、使用するようになったのはかなり後の事です。最初にTHCドープを使用した時は、塗料の引っ張り具合が解らずに絹貼りの機体は変形しまくりでしたが、何度か経験を積むうちにサイザーの加減もわかって、引っ張り具合もある程度調整できるようになりました。それにしても、色ドープの隠ぺい性の悪さには閉口しましたね。何度塗っても色が決まらないので、相当回数を塗るようになります。結局、塗膜が薄いので軽いとも言えるわけですけど・・。

色絹や色紙をドープでクリヤ仕上げをする場合、ドープのみで艶が出るまで塗ると酷い目にあう事になります。ドープサイザーを添加して引っ張り具合を調整しても、せいぜい5回から6回塗り程度にとどめたいですね。後はクリアウレタンで仕上げますが、昔からドープとウレタンは密着性が悪く、ウレタンの塗膜がペロリと剥がれた経験をされた方もいると思います。昔は対策がありませんでしたが、今はミッチャクロン等の万能プライマーがありますので、ウレタンを吹き付ける前にプライマーで処理することにより、剥がれを防止する事ができます。

東邦化研の撤退により、国産のドープは消滅です。USAブロダック製のドープはありますが、塗料等の化学製品は輸入する際の書類が煩雑らしく、少量の需要ではとても輸入してくれるところは無いでしょうね。

添付写真は最近製作した、色紙、クリアドープ、クリアウレタン塗装の機体です。レトロ調の仕上げとしました。

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