トランスポーター。



小、中学生の頃、機体の運搬手段は自転車しかありませんでした。荷台に紐でくくりつけたり、手で持ったりして何とか運んだもんです。そんな感じですから、けっこう予期せぬ事故もあって、片手運転でバランスを崩して転んだり、ぶつけたりして飛行機をオシャカにしてしまい、泣いた経験がある人も結構いるんじゃないでしょうか。

写真のバイクは、某超ベテランフライヤーのトランスポーターですが、良く工夫されていて、60クラスの大型機でも問題なく運搬しています。機体ラックの反対側に工具箱が積めるようになっていて、必要のない時は畳めるようになってます。 Uコン屋さんは、いろいろと創意工夫する人が多いですね。

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尾翼取付の構造。


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写真は、増G様の主力戦闘機、全取れ式機体の尾翼取付部分です。取付ベースの部分にブラインドナットが仕込まれていて、2-56インチビス2本で固定する構造になってます。 2-56と言えば、約2,16mmですのでかなり細いイメージですよね。私の全取れ式の機体では、この部分はM3のビスを使用しています。増G様の話では、軽量化の為に細いビスを使用している。強度的に問題があるわけではないが、あまり一般的でもない。普通はやはり、M3をおすすめします。との事でした。

コンプレッサーの選び方。



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前回のスプレーガンの記事に続き、コンプレッサーについて書いてみます。コンプレッサーは構造により、ロータリー式とレシプロ式に大別されますが、ロータリー式は価格も高くプロ向けの業務用機材ですので、今回は一般向けのレシプロピストン式について考えてみます。

ピストン式にもオイル式とオイルレス式がありますが、塗装用途を前提として考えるなら、オイルレス式を選んだ方が無難です。エアにオイル分が混じるとやっかいで、オイル成分により塗料をはじいてしまうことがあります。その点オイルレス式は、ピストンの潤滑にオイルを使用していませんので、その心配がありません。オイルレス式の欠点としては、オイル潤滑をしていないので、耐久性はオイル式に比べると劣るようです。他のエア工具を使用するのが目的ならばオイル式の方が良いですね。

次はどれ位の能力の物を選んだら良いか?という事ですが、これは前回の記事で書いた、使用するスプレーガンの使用空気量によります。一般的に1馬力の能力(モーター出力で750W)の場合、吐出エア量で機種にもよりますが、大体60Lから80L/min程度だと思います。前回の記事で取り上げたイワタの低圧ガンLPH50では、エアの使用量が、50L/min程度ですので、このペアでは余裕があることになります。理想の組み合わせとしては、ガンのエア使用量の1.2倍以上の吐出量としたいところですね。小さいコンプレッサーしか選べないとしたら、できない訳ではありませんが、休みながら作業をする事になりますので、ストレスは溜まります。タンクの容量ついては、能力に余裕があれば、さほど大きさに拘らなくても良いと思います。コンプレッサー全体の大きさは即ちタンクの大きさですから・・。消費電力にもよりますが、家庭電源の場合、使用できるコンプレッサーは1.5馬力くらいが限度だと思います。モーターは起動時にものすごく電力を消費しますよね。無理をするとモーターに相当負担がかかるようです。

オイルの問題はオイルレスのコンプレッサーを使うことで解決できますが、次の問題は水分対策です。空気を圧縮している関係上、どうしても水分がエアに混じります。そのためコンプレッサーにレギュレータ/フィルターを付けたり、ガン側にエアフィルターを付ける。等の対策をしなくてはなりません。またドレーン抜きにより、こまめにタンクの水抜きをすることも重要です。

最後は騒音についてです。ホームセンターには安くて魅力的なコンプレッサーが並べて置いてありますが、スペックを確認して問題がなければ、必ず作動音を聞かせてもらうことです。回り出した途端に、とてつもない音を出す物もけっこうあります。自分の作業環境で許容範囲の騒音かどうかを確認する必要があります。


スプレーガンの選び方。




飛行機を塗装仕上げしたいが、やった事がないので機材選びをどうすれば良いか? 時々こんな質問をされます。こちらもプロではないので、ハイレベルのアドバイスはできませんが、多少の経験はありますので、その程度の話として聞いてもらえればと思います。

スプレーガンの選び方としては、まず何に塗装するかという事ですが、これは当然ながら飛行機を対象として考えます。ガン選びはまずノズルの口径から決めていきますが、理由はノズル口径で吹き幅が決まるからです。機種にもよりますが、1mmの口径で最大吹き幅が、概ね100mmから130mmくらいです。飛行機用として、ベース吹き、カラーリング、トップコートを1丁でまかなうとすればこの位がちょうど良いサイズだと思います。塗装の対象物によっては、吹き幅の調整つまみにより幅を狭くして吹くことも可能です。

スプレーガンは低圧タイプと汎用タイプに大別されます。最近のトレンドとしては、低圧でエアの使用量が少ないガンが注目されてますが、イワタの低圧ガンでLPH50という機種があります。このガンのスペックを見ますと、エア圧力が0.09Mpa(メガパスカル)、エア使用量が50ℓ/minとなってます。一方、汎用ガンの代表的機種でW101という機種がありますが、こちらは同じ口径で圧力0.24Mpa、エアの使用量が75ℓ/minですので、圧力としては約2.5倍、エア使用量も1.5倍ということになります。

では、どちらが良いか?これは一概に言えません。作業環境にもよると思いますが、周囲に気兼ねすることなく思う存分吹けるかどうかです。 まず低圧ガンの利点としては、エアの使用量が少ないので、小さ目のコンプレッサーでも使える。ミストが少なく環境にやさしい(近所迷惑になりずらい?)。塗料の無駄が少ない。等が挙げられます。
汎用ガンの利点は、あくまでも私見ですが、空気圧が高いため塗料の微粒子化に優れ、低圧ガンより仕上がりがきれいに感じる。現に車の板金塗装の現場では、汎用ガンの方がシェアが高いようです。

私としては仕上がりの差はあっても僅かですし、利点の方が多いので、アマチュアの模型用としては低圧ガンに軍配が上がると思います。中でも前述のイワタLPH50の口径1mmなどはおすすめ品ですね。

次回コンプレッサー編に続く・・。

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オラカバに塗装する場合。



オラカバにウレタンカラーや、トップコートクリアを塗装する場合、貼り付ける前にスコッチブライトや研磨スポンジで表面を充分に荒らします。これにより全体に均等な足付けができます。次にシリコンオフで脱脂して、写真のミッチャクロンを薄く2回程吹き付けます。よく乾燥させてから塗装作業に入りますが、色分けのマスキングテープを剥がす際には慌てずに、ゆっくり時間をかけて慎重に剥がすようにします。

大事にしてますね。



おー、大切に使ってますね。KMCニューオイルのデカい方の容器と、フジの十字レンチの古い文字のやつ。レンチに切れ目があるのはどうしてでしょうか。   教えて。JUKEBG3様

主、尾翼、胴体の組み付け用治具



主、尾翼と胴体の合体工程で、高い精度で結合させるのは、なかなか難しい作業ですよね。みなさん色々な方法をお持ちかと思いますが、図面の上に載せる方法や、プラダンに正確に十字を書いて置いてみる方法。また長万部氏の三角工法、決まった位置を正確に計測して精度を出す方法など、聞いてみると作業方法は人それぞれ違います。

私の場合は、かなり前から自作の組み付け用治具を使って作業をしてますが、楽に精度が出せて使い勝手も良く、もう手放せません。スライド式構造なのでどんな機体にも対応できますし、バラせば小さくなりますので置き場所もとりません。


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ミクロンフィルムに薄紙貼りの機体



5年ほど前に製作したハリケーン20です。前の記事で書いたようにミクロンフィルムに薄紙貼り、オールウレタンで仕上げてあります。別の写真にあるように、現状を計測したら714gでした。確か完成時は600g台だったと記憶しています。小破したので修理もしましたからね。

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ミクロンフィルムに薄紙を貼る。

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実験していましたミクロンフィルム/紙貼り、新工法のテストが終わりました。結果は上々だと思います。

工程ですが、まず翼の窓の部分に、ある程度の貼りしろを確保してミクロンフィルムを張り付けます。翼端等に貼る場合も、充分な貼りしろを確保する必要があります。Iビーム等の主翼で、前縁プランクの無い機体の場合、この工法は難しいかもしれません。
次に、フィルムの貼っていない部分にのみウレタンサンディングシーラーを一回塗布、二回目はシーラーにタルクをたっぷり入れた物を塗布、乾燥を待ってサンディングします。三回目にはシーラーのみを塗って、タルクを固めるイメージで処理、サンディングをして下地処理を終えます。これでミクロンフィルムを貼った部分と、生地部分の段差を解消し、木部の塗料の染み込み対策も終えました。

次は紙貼りの工程ですが、その前にフィルムと紙の密着を改善するために、ミッチャクロンという商品名の万能プライマーを、インターバルを置いて2回ほど薄く吹き付け、できれば一日ほど充分に乾燥させます。この部分が今回の改良点ですね。これにより、格段にフィルムと紙の貼りつきがよくなりました。

紙の貼り方については、昔と変わりません。霧吹きで湿らせて、紙の繊維を充分に伸ばします。余分な水分を新聞紙に吸収させたら翼の上に紙を置き、薄めのシーラーを表面から塗りこみなが貼り付けていきます。

後は、トータルの重量と相談しながら、ウレタンシーラーを塗り込んでサンディング、という工程を繰り返して下地作りを終了します。後は好みの方法で着色、トップコートでフィニッシュですね。

なぜフィルムと紙の密着が重要かと言いますと、まず両方が貼り付いていて、はじめて強度が増すという事と、貼りついていないと粘着力が強い曲線のマスキングテープ等で色分けした場合、はがす際に紙のみが引っ張られて、下手をすると破れる可能性があるためです。

写真は5年ほど前にミクロンフィルム/紙貼り工法で被覆した機体です。今現在、ほとんど痛みはありません。まだまだ大丈夫だと思います。




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